始末書 退職勧奨を受けた【相談内容】

勤める会社から退職勧奨を受け、始末書の提出を求められたケースです。

 
ご相談内容

従業員十数名の小規模の会社で働いています。常務から業務上必要な情報を故意に隠されるなどのいじめを受けています。社長に相談しましたが、社長は常務を擁護し、私の言葉に聞く耳を持ってくれません。労働基準監督署に相談に行ったところ、それを知った会社から、退職勧奨を言われました。

退職勧奨の理由は、私が労基署に相談したからではなく、年に一回の社員旅行の日程を社長の許可を取らず私が決めたからというものでした。そしてこの件で、始末書の提出も言われており、今後、退職勧奨に際しての条件の提示や話し合いを持つとのことです。

 
 
このご相談内容の限りですと、かなり滅茶苦茶な会社ですね。
会社側は「労基署に相談したから退職勧奨」というのはさすがにマズいと思ったのか、無理やり理由を作っているように見受けられます。

始末書の提出を言われていますが、仮に提出をするのであれば、一般的な意味でのいわゆる始末書(原則として、自身の行為を謝罪する)ではなく、物事の是非を明らかにする文書、つまり、大きくは、会社側の主張を否定する文書にするのがよろしいのかなと思います。

 
しかし、前提として、自身に非がないと思っていらっしゃるなら、会社側が作った流れに応じる必要があるのかどうか、考慮が必要であり、

・労基署に被害を訴える
・弁護士に相談する
・早々に辞める

こういった行動が考えられます。

労基署に相談したことを理由とする退職勧奨、あるいは社員旅行の日程を決めたことを理由とする退職勧奨、というのは通りませんので、ご相談者様がかなり有利ではないかなと思います。

今の時点では始末書は出さずに、労基署か弁護士に相談していただくのが賢明です。

 
また、この種の会社と関わっていること自体、人生の大切な時間の浪費ですので、始末書も提出せず、退職勧奨も受け入れず、自分の意志で早々に退職して、他の仕事を見つけるのも一考ではないかと思います。

 
 
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