お詫びの原稿作成専門「お詫びライターズ」が、よくあるご質問にお答えします。
今回の内容は、
謝る気がない謝罪文は「不快」に直結!
謝罪文を提出しなければならない状況にあるということは、提出先に謝罪をしなければならない事由があります。
ですから、最低限、「謝る気持ち」はしっかり持っている必要があります。
とても当たり前のお話なのですが、これが、謝罪文の提出する側によっては「本当のところ」と「謝罪の気持ち」のバランスの問題で揺れ動き、結果として謝る気がない謝罪文を提出してしまうことがあります。
「本当のところ」というのは、たしかに謝罪をしなければならない原因は自分(会社)にあるのだけれど、でも提出先(個人の方や取引先の会社)が主張していることをすべて認めるかと言えばそんなことはない、本当のところはこういう事実があるんだよ、というものです。
提出先(個人の方や取引先の会社)にも今回の件で少しばかりは責任があるんじゃないの?という、自分(会社)からすれば納得のいかない部分ですね。
いっぽう、「謝罪の気持ち」とは、文字通り、自分(会社)として謝罪をしたい気持ちのことです。
謝罪をしたい気持ちはあるが、全部が全部、今回の件は自分(会社)に責任があるとは思わない。だから、その辺を整理して謝罪文を作成しようと考える方がいらっしゃいます。
その考えは、無用な「そしり(=非難)」をこうむることがないようにするという意味で正しいですし、何より、それが事実なのですから、まさに正しいとことです。
しかし、気をつけないといけないのは、それが文面に出てしまうのです、どうしても。
つまり、「謝る気持ちがない」ように提出先(個人の方や取引先の会社)にとらえられてしまう危惧があります。
このことは本当に気をつけて謝罪文に盛り込むべき内容を判断する必要があります。
自分にも責任があるが、少しは相手にも責任がある。
事実をもとに謝罪をすることはとても大切で、この考え方は道理にかなっていて、本当に正しいです。
しかし、です。
人は、私たちが思っているよりも合理的ではなく、感情的に考え、行動をします。
わかりやすい例を挙げれば、女性の方が10円でも少しでも安い卵を買うために遠くのスーパーに行くのに、ふと立ち寄った洋服屋さんで見つけた素敵な5万円のバッグを購入しようと思ったとき、同じようなバッグが別の店で4万9000円で売っていても、「1000円くらい、まあいいか」と5万円のバッグを購入します。10円と1000円、じつに100倍もの違いがあるにもかかわらずです。
決して合理的ではなく、そのときの感情(このバッグが今ほしい)を優先させます。
これは、行動経済学に見られる典型的な例ですが、このような例は商品の購入だけではなく、人間の活動のいろんな場面で見ることができます。
相手から謝罪されるときでも同じです。
謝罪文を提出してきた人(会社)が言っていることは合理的で正しかったとしても、それを受け取る側は、「そんなの知らない、謝る気があるのだろうか」と、不快に感じてしまいます。
「人間とは案外そんなもんだ」というのは、あなたも誰しもがよく知るところです。
謝る気がないわけではなく、こちらはこちらで、自分(会社)が引き起こしてしまったことについて的確に謝罪をしていても、提出先(個人の方や取引先の会社)からすれば不快に感じてしまいます。
自分(会社)が理路整然とすればするほど、提出先(個人の方や取引先の会社)の不快指数は高まっていきます。「なんなんだ」と。
こういったことが起きますので、しっかりと考えた上で文面を作成しないと、あとあと余計にややこしくなる可能性が出てきます。
「今後のことを考えて、こちらの意見は飲み込んで、とにかく平謝りしといたらいい」というのも一考ですし、「いやいや、事実は事実として言わなきゃ」というのも一考です。
少しゆっくりお考えになってみてはいかがですか。
追記:
謝らないほうが良いが、面倒な相手なので形だけ謝罪する という内容もアップしました。
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